経口内視鏡

・短時間で終わる

検査をやる側にとっては器具の出し入れがしやすく、状態の観察もしやすいため、処置がスムーズに行えます。そのため、短時間で検査が終わる傾向にあります。また、検査時間が短いことから、仕事や学校帰りでも受診しやすいでしょう。

・病巣部の切除が可能

経口内視鏡検査ではポリープを発見した場合、すぐ切除治療が可能です。内視鏡的治療を行うことができれば、心身の負担が少なく済みます。

・咽頭反射が起こりやすい

経口内視鏡検査で使用されるスコープは直径9mm前後で、経鼻内視鏡検査で用いるスコープに比べて太いのが特徴です。そのため、口からスコープを入れた際に、舌根部にスコープが触れると咽頭反射が起きやすく、異物を外に出そうと「オエッ」とえずいてしまうことがあります。咽頭反射による不快感が続き、検査を受けるのが辛いと感じる方も少なくありません。このような場合、鎮静剤を使うと覚醒するまでに検査が終わっているため、身体的・精神的な負担を軽減できます。

・適している人

鼻腔が狭い方、花粉症やアレルギー性鼻炎で鼻からスコープを入れるのが難しい方は、経口内視鏡検査が適しています。また、ポリープ治療まで行いたい方にもおすすめの方法です。

経鼻内視鏡

・検査中の会話が可能

経鼻内視鏡検査では、鼻から直径5～6mmほどのスコープを挿入します。口が塞がれないため、検査中に会話ができます。また、舌根部にスコープが触れて咽頭反射を起こす心配もありません。鎮静剤も使わないため、心身の両面で負担の少ない検査といえます。

・検査に時間がかかる

経鼻内視鏡検査で使用するスコープは、経口内視鏡検査で使用するスコープに比べて約半分ほどの太さです。細いことから器具が入りにくく、処置がしづらいなど、検査に時間を要することもあります。起きた状態で検査を受けられるものの、経口内視鏡検査に比べると時間がかかる点はデメリットかもしれません。

・病変部の切除はできない

上述したように経鼻内視鏡はスコープが細く、器具が通過しにくいです。組織採取はできるものの、ポリープの切除はできない点を理解しておきましょう。

・適している人

経口内視鏡検査での咽頭反射に伴う不快感に抵抗のある方、鎮静剤を使わず楽に検査をしたい方に適しています。

大田区にあるマチノマ大森内科クリニックでは、どちらのタイプにも対応しておりますので、自分に合った方法で内視鏡検査を行えます。